ゴルフの良いところと良くないところってなんでしょうか。
ゴルフが大好きな私は、良いところを聞かれれば山ほど思い浮かびます。
そんな楽しいゴルフをもっと多くの人に知ってもらいたい。
でも、ゴルフにはネガティブなイメージを持っている方も少なくないです。
などなど。これらを理由にやりたくない、もしくは始めたけど止めてしまった方も多いのではないでしょうか。
新しいゴルフのカタチが合ってもいいのではないか
そう考えていた頃、とあるゴルフ雑誌でMMT9というゴルフイベントを目にしました。
あの有名なクラブアナリスト、マーク金井さんが主催していたゴルフイベントです。
マーク・マイクロ・トーナメント 9Holes Championshipの頭文字を取ってMMT9なんだとか。
要はホール数もクラブ本数も半分になる縮小版のゴルフで、かつクラブ本数でプロとのハンデをつけるというもの。なるほど、さすがマーク金井さん。
最初は「プロと回るくらいのアマチュアってことは、かなりレベルの高い人がやるイベントなのかな」と思ってたのですが、結論から言うと、このMMT9のルールが現代社会にピッタリな新しいゴルフスタイルになると感じたのです。
そして、このゴルフスタイルを初心者やこれからゴルフを始める方々に向けてもっと広めていきたい。そう考えました。
MMT9は半分で半分を回る
日本における一般的なゴルフは、9ホール+9ホールで間に昼食を挟みながら18ホールを回ります。(休憩を挟まないスループレーもあります)
ですが、MMT9の大会は半分の9ホールで優勝が決まります。
また、通常のゴルフルールでは最大クラブ本数は14本ですが、MMT9はその半分にあたる7本までOKです。(プロは4本)
つまり、ホール数もハーフ、クラブ本数もハーフ、というゴルフスタイルです。
このスタイルは私たちエンジョイゴルファーに様々なメリットがあります。
では、なぜ9ホールがいいのか。なぜ7本がいいのか。
私なりに良いと思った点を噛み砕いてみましたので紹介します。
ちなみに、私は従来の一般的なゴルフスタイルを否定するわけではないという点をあらかじめ申し上げておきます。
私も1日かけて18ホールをラウンドするゴルフは大好きです。一日中ゴルフ場の大自然に囲まれてプレーする爽快感は忘れることができないですよね。
あくまで「こういったスタイルもある」という視点で読んでいただければ幸いです。
ハーフ&ハーフゴルフのメリット
私が感じたハーフ&ハーフゴルフのメリットは6つあります。
それぞれ解説していきます。
9ホールラウンドのメリット
時間を有効活用できる
私が考える一番のメリットが時短です。
ゴルフは朝早く起きて移動し、時には完全に日が暮れて家に帰ってくることもしばしば。
終日趣味に時間を割くことはもちろん素晴らしいことです。しかし、中にはそうしたくてもできないという方がたくさんいます。
例えば育児中のパパさんママさん。
現在の私も二児の父親で、まさに育児真っ最中です。
ゴルフの頻度もかなり減ってしまい、月に一度ラウンド行けるかどうか、という状況になりました。(もちろん今とても幸せなので、この状況に全く不満はないですよ)
小さい子供が家にいるのに朝早く家を出て夕方に帰ってくる、というのは少々心が痛い時もあります。
また、以前はゴルフをしていたけど、出産と同時にゴルフを諦めたママさんもいるのではないでしょうか。小さい子どもを誰かに見てもらって終日ゴルフするのはなかなか難しいですからね。
ハーフラウンドであれば9ホールで終わります。途中のランチ休憩もありません。ですから、移動時間を除けばゴルフ場の滞在時間は3時間程度で済みます。
午前中ママさんがハーフラウンドし、その間はパパさんが子どもの面倒を見て、午後は家族みんなと過ごす。午前中パパさんがハーフラウンドして帰ってきたら、午後は公園で子供と遊ぶ。
こんなスタイルがあってもいいのではないか、と考えていました。
18ホールのゴルフは長い。そう感じている人にハーフラウンドはピッタリなゴルフスタイルです。
経済的
どういうわけか、「ゴルフ=お金がかかる趣味」と印象を持たれている方が多い気がします。具体的なジャンル名は控えますが、もっとお金がかかっている趣味はたくさんある気がしますが。
とはいえ、ゴルフもラウンド当日のプレー費・交通費だけで1~2万円程度(時期や地域によります)かかってしまいますよね。
※道具に掛かるお金のメリットについては次節で述べます。
ハーフラウンドでは当然プレー費が安くなります。さすがに値段まで半分とはならないですが、平日であれば数千円でハーフラウンドが可能なところもあります。
ゴルフだけでなくいろんなことにお金を使いたい( or 使わなければならない)というのが現代のゴルファー事情かと思います。
趣味にかけられるお金は人それぞれですので、「○○円以下であるべき!」というつもりはありませんが、できるだけ出費を抑えつつゴルフを楽しみたいですよね。
次への楽しみをとっておく
ゴルフは楽しいです。もう何度でも言います。
大自然の中で豪快なショットを打ち、狙い通りのところへボールを運ぶ。たとえ思い通りのショットが打てなくても、仲間と笑いながら楽しむ。
ゴルフを趣味にされている方であれば誰もが共感してくれると思います。
9ホールでそれを終えてしまうというのはもったいないと感じてしまう方もいるでしょう。
でも、楽しさが残っているときにあえて終えることが、また次への楽しさを膨らませる、とも思っています。
お菓子が大好きな子供が、箱の中にそのお菓子を残して次の日に食べることを楽しみにするのと同じように、ティーイングエリアに向かう楽しみを次へ残しておくことがゴルフを長く&楽しく続けるポイントではないでしょうか。
また、18ホールは体力的にもしんどいという方もいると思います。
私も運動をあまりしていなかった頃のゴルフは、最後の数ホールで足が辛かったのを覚えています。
9ホールで終われば、普段運動しない方にもきっと適度な運動になるのではないでしょうか。
クラブ7本でラウンドすることのメリット
身軽に移動できる
ゴルフといえば、車で移動することが当たり前になっています。
ゴルフ場の近くに住んでいてクラブハウスまで歩いて行ける人など、ほとんどいませんからね。
一方、次世代を担う若者は車を持っているのかどうか。
ソニー損保、「2020年 新成人のカーライフ意識調査」から抜粋させていただきましたが、新成人の運転免許保有率は56.4%、マイカー所有率は14.8%いう調査結果です。
この状況を否定するつもりは全くありませんし、正直申し上げて驚きませんでした。
「社会人になったら車を持つことは当たり前」という時代はとうの昔に終わっています。
駐車場代、保険代、税金、ガソリン代、車検代、、、かかるお金を考えただけでも所有したくなくなる気持ちはとてもよくわかります。
と思っていた方も多いと思います。
しかしクラブが7本であれば、スタンドバッグに入れて身軽に電車で移動することだってできるのです。
ちなみに、スタンドバックとはこんなカンジ↓のバッグ。セルフスタンドバッグとも呼ばれ、グリーン周りで役立つサブ的なバッグです。
ハーフ&ハーフゴルフでは、このスタンドバッグがメインバッグ。
このスタンドバッグに7本だけクラブを入れて電車に乗れば、車を持っていない方も気軽にゴルフに行けるようになるのです。
また、車を持っている方も、スタンドバッグなら車の中を省スペースできます。
普段はキャディバッグを何個も積むために大きい車で移動しているかもしれませんが、これならコンパクトカーや軽自動車でも移動できますよね。
初期費用を抑えられる
先ほどのページで9ホールのメリットが経済的であると説明しましたが、クラブを7本にすることも経済的なメリットを生みます。
ゴルフは最初に道具をある程度揃えなければ練習もできないので、初期費用がかかるのも事実。
クラブ・バッグ・シューズなど最低限必要な物のなかで、最もお金がかかるのがクラブです。
しかしこのスタイルならば7本だけあればゴルフができるので、一気に14本を揃える必要がありません。
知人からクラブを譲ってもらうチャンスがある方はラッキーですが、中古クラブ買取市場が盛んな現代では譲れる古いクラブを持っている人も減ってきています。
そんな方にはまず「ハーフセット」を購入するところからオススメします。文字通り14本のうちの半分の7本程度しか入っていないセットです。
(2020年時点ではレディースのハーフセットは種類が豊富ですが、メンズのハーフセットはあまり種類がないですね…)
ゴルフを始めたばかりの初心者の方は半分で十分ですし、そのままハーフセットで18ホールのコースを回ることだって十分可能です。
「14本ないとラウンドができない」というわけではありませんからね。
ゴルフ熱が増してきたところで自分のこだわりのクラブを改めて買うのもいいでしょう。
マネジメントを鍛えられる
今まではどちらかというと初心者の方やこれからゴルフを始めたい方に向けたメリットの説明でしたが、既にゴルフを楽しんでいる方にもメリットはもちろんあります。
限られたクラブでの最善手を見つける(考える)という、普段はあまりやらないマネジメントが自然と身についてくるのです。
例えば7番アイアン(140ヤード)と9番アイアン(120ヤード)を持っているあなたが130ヤード・パー3のホールにきました。
普段ならばこのホールで8番アイアンを持つでしょう。でもバッグに8番アイアンはありません。
7番アイアンを短く持つのがいいのか、ピンが手前にあるからあえて9番アイアンで花道に落として2打目で勝負するのか、なんていろいろ考えだすと思います。
この「考えながらゴルフをする。そしてそれを実際にチャレンジする」というのがとても大事なのです。
普段18ホールのラウンドをしていると、「今日は90を切りたい!」といったスコアに対する欲があるため、いつもと違うショットや攻め方をなかなかする勇気が出ないですよね。
でも7本しかなければすべての距離にピッタリなクラブがそもそもないのですから、チャレンジするしかない環境ができているのです。
そして、この環境があなたのスキルアップにつながるのです。
みんなもやってみよう
ハーフ&ハーフゴルフはこれからゴルフを始める人にも今ゴルフを楽しんでいる人にもメリットがあることを紹介しました。
ハーフプレーが可能なゴルフ場はたくさんあるので、皆さんぜひ一度トライしてみてはどうでしょうか。
私は本ブログを通してハーフ&ハーフスタイルの実体験を定期的にアップしていきます。
どのような組み合わせの7本でラウンドし、その結果どういうスコアで回ってくるか、ラウンドレポートをアップしていきますのでお楽しみに。
おわりに
ここまで読んでいただきありがとうございました。
働き方・暮らし方・考え方など、さまざまなことが多様化されている時代。
どんな人であれゴルフを楽しめるチャンスがあります。
ハーフ&ハーフゴルフは、その可能性を広げる一つの選択肢ではないでしょうか。