パー3でたまに見かけるスロープレー対策として、その組の全員がグリーンに乗ったら一度マークしてグリーンから離れ、後続組にティーショットのみ打たせるというやり方を推奨しているコースがあります。
あくまで私見という断りの下で、後続に打たせることについての考えを述べます。
私の結論から言うと、安全が確保されないホールでは無理に打たせるべきではない、という考えです。
パー3でグリーンを開けて後続に打たせるべきか
メリットはスロープレー対策
グリーンから一度退避し、後続に打たせるのはスロープレー対策です。
後続が打ってからグリーンに移動する時間にこちらがプレー再開できるので、トータルのプレー時間短縮につながるというメリットがあります。
ある程度はファストプレーにつながるというメリットがあるということを理解した上で、それでも私はこの対策に懐疑的です。
理由は主に3つあります。
後続に打たせることを推奨しない理由3つ
- 先行組の二度手間
- 安全面
- 余計なプレッシャー
1つずつ補足していきます
先行する組が二度手間になる
先行する組、つまり後続に打たせた側の組は二度手間になります。
せっかく全員がグリーンオンしたのに、一度グリーンから安全な場所まで離れなければなりません。
そして後続が打ち終えた後にまたグリーンに戻る、という二度手間が発生してしまうのです。
はたして、これで時間は短縮できているのでしょうか。
安全に退避できるのか
後続の組が仲間内ではなく他人だった場合、ゴルフの腕前は全く分かりません。
全員がシングル(オフィシャルハンディキャップが一桁のゴルファーのこと)クラスであればビシッとグリーンに乗せてくるかもしれませんが、我々エンジョイゴルファーは右に左に行くことが珍しくありません。
そのとき、打った球が退避している先行組に打ち込まない保証があるのでしょうか。
屋根などがある安全な退避エリアがない限りは行わないことが賢明です。
後続組に余計なプレッシャー
打たせてもらった側の経験がある方は覚えていると思いますが、あれすごく緊張するんですよね。
「見られている」ということと「打ち込むかもしれない」という気持ちがプレッシャーを増幅させます。
私がゴルフを始めてまだ経験が浅いころ、初めてその瞬間が来ました。いきなり先行組が手を挙げて「どうぞー!」と退避しました。
最初はわけがわからず、同伴者が意味を教えてくれましたが、急に観客が増えて極度のプレッシャーでのティーショットだったことを今でも覚えています。
そのボールはもちろん池の中です。
これは私のメンタルの問題なので「推奨しない理由」と書くには大げさではありますが、同じ思いでティーショットをしている人も少なくないと思います。
余計なプレッシャーになり、かつ安全面が確保されないならやらないほうが良いです。
他にやるべきファストプレーがある
後続に打たせることを私が推奨しない理由は前述のとおりですが、そもそももっと他にやるべきファストプレーがたくさんあります。
ファストプレーのためにやるべきこと8つをまとめてみました。ぜひこちらもご覧ください。