最近たまに聞く「バウンスバック率」について解説します。
一言で言うと、悪い流れからどれだけ立ち直れるかどうかの指標です。
では、プロのバウンスバック率はどれくらいなのでしょうか。
また、それを知ったうえでエンジョイゴルファーはどうあるべきか。
「取り返すこと」の難しさが改めて分かります。
バウンスバック率の計算方法
以下の式で計算されます。
例えば、最終ホールを除く17ホールでボギーが5回あり、そのうち直後のホールでバーディーを2回取っていれば2÷5で40%です。
要は「叩いた後にどれだけリカバリーできているか」
ちなみに、バーディーなんて滅多にないエンジョイゴルファーにはほぼ縁のない指標だと思います。
Bounce Backは「立ち直る」を意味し、悪い流れからどれだけ立ち直れるかを表す、いわばプロゴルファーのメンタルの指標でもあります。
JLPGAのトップ5
2019年日本女子ゴルフツアーのバウンスバック率トップ5を見てみましょう。
LPGAのホームページからの引用です。詳しくご覧になりたい方はリンクからご覧ください。
1位 渋野 日向子(26.0684%)
2位 永峰 咲希(22.1014%)
3位 イ ボミ (21.5247%)
3位 ぺ ヒギョン(21.5247%)
5位 稲見 萌寧(21.3415%)
(敬称略)
渋野プロが1位。この結果に驚く人はあまりいないでしょう。
持ち味であるメンタルの強さはしっかりと数字に表れております。
特筆すべきは2位以下に大差をつけているということ。
渋野プロはボギー以下だったときの次のホール、なんと4回に1回はバーディーを取っているということですね。
他の選手が5回に1回かそれ以下であることを考えると、いかにメンタルが強いかがわかります。
エンジョイゴルファーはどうあるべきか
前述の通り、この指標はバーディーを頻繁に取るプロでこそ意味がある数値で、我々エンジョイゴルファーには無縁の指標です。
ではここから学べることは何か。
それは、ボギー(+1)の直後にバーディー(ー1)を取り返せるのは、日本のトッププロですら5回に1回だという事実。
ミスしてしまうと、「やばい、取り返さなきゃ!」という気持ちがつい出てしまいますよね。
私も以前はダブルボギーやトリプルボギーを叩いてしまうと焦ってパーを狙いにいってしまっていました。
ですが、だいたいそういう時ほどうまくいかず、負の連鎖が続くものです。
そもそも、自分がパーを簡単に取れる腕前ではない(ダボやトリを既に叩いている)のに、パーを狙いに行っていること自体が無謀だということに気づきました。
ミスはミスとしてあきらめて、そこで断ち切ってしまいましょう。
1度打ったショットは、何があってもキャンセルできないものです。
そのように普段から考えておくと、ミスした後の焦りの気持ちが減りますよ。