ティーイングエリアでふと後ろを見ると、後続のカートが何台も連なって詰まっていることが稀にあります。
ゴルフに限らず、自分の後ろが詰まっているというのはなんとも落ち着かない状況ですよね。
結論から言うと、やるべきこと、つまりファストプレーをしっかりやっていれば焦る必要はありません。
そんな時に気を付けるべきゴルフのマナー、ファストプレーのためにやるべきことを紹介します。
ファストプレーのためにやるべきこと
ファストプレーのためにやるべきこと・やってはいけないことをまとめました。
それ以外のラウンド中のマナーについては別記事でまとめていますので、こちらもご覧ください。
ボールへの移動は小走りで
毎度走る必要はありません。ただ、トラブル時などはどうしても移動距離が多くなります。その時は小走りでいいので少し急ぎましょう。
グリーン上だけは絶対に走ってはダメです。スパイクの傷跡がつきます。
クラブを数本持っていくのは言うまでもありません。
ホールアウトしたらまずカートに乗る
これが出来ていない人がとても多いです。みなさん無意識にクラブをバッグに片づけ始めて、4人全員が片づけ終わるのを待っていませんか?
後ろから見ていて「早く次に行って〜」と思っているときに、フェースをブラシで磨き始める人さえいます。
やるべきはまずカートに乗って移動です。片手でクラブを持ち、危ないので片手でカート内のバーやグリップを掴んで移動してください。
次のホールについたらクラブを片付けると同時に次のクラブを選べばスムーズですよ。
スコア入力も次のホールで
グリーン上でスコアを入力し始めるのは論外ですが、カートまで歩きながら入力したりするのも控えましょう。
まずは移動。スコアはそのあとです。
次に打つ距離は事前に測っておく
レーザー距離計測器の人気が年々上がっており、ルール改正で公式大会でも条件付きで使用できるようになりました。
自分のタイミングでいつでも静かに距離を測れるのが良い所なので、ぜひ同伴者のショットの間など、空き時間に距離を測っておきましょう。
自分のショットの番が来てから「さぁて、何ヤードかな」なんて測っていてはダメですよ。
レーザー距離計測器は様々なメーカーが販売し始めて価格が下がってきており、安いモデルは1万円を切るものもありますね。
私はまだ持っていないので、自分へのご褒美に買うことができたら本ブログでレビューしてみたいです。
打てる人からどんどん進む
遠球先打(カップから遠い球の人から先に打つ)がゴルフの原則でしたが、2019年のルール改正で安全が確保されている場合は準備できた人から打ってOKとなりました。
これはファストプレーを促進させるための改正です。打てる人はどんどん打って、先に進みましょう。
ボール探しは3分間で
ボール探しに認められる時間も2019年のルール改正で5分から3分に変更になりました。
探したい気持ちもわかりますが、ない時は割り切って次のショットに移ってしまうのも気持ちを切り替える良い方法かもしれませんね。
使うクラブを決めておく
パー3でありがちなのが、人のショットの結果を見て悩み始めることです。
もちろん先に打った人の曲がり方や飛距離を見て考察できるのがゴルフの楽しみでもあるのですが、そこにあまり時間をかけないようにしましょう。
すぐにティーアップする
特にパー3では打った球を見失うことはあまりないので、みんなでボールの行方を見るのもいいですが、せめて次に打つ人はすぐティーアップして準備しておきましょう。
目安はハーフ2時間強
ホール間の移動も含めて1ホール平均で15分、×9ホールでハーフ2時間15分というのが所要時間の目安です。
15分と聞くと少し短いイメージもあるかもしれませんが、カートで移動していればそこまで時間がかかるわけでもありません。むしろ気を付けるべきことはプレー中の細かい点にあります。
また、この2時間15分は前の組が詰まっていない(つまり待ち時間が一切ない)前提での時間です。
理論上は、先頭からすべての組が1ホール15分ペースを守ってさえいればどこかで詰まるという事はないはずなのです。
とはいっても詰まりやすい状況はどうしても発生してしまいます。
- パー3
- ブラインドホール
- ペナルティエリアが多い
1ホール15分は目安として考えて、まずは全員が「前の組に付いていく」とシンプルに考えてプレーしましょう。
スロープレーはゴルフの永遠のテーマ
きっと昔からゴルフをされているベテランの方々は「最近のゴルファーは…」と思われているのかもしれません。
でも、どうしても初心者のうちはプレーに時間がかかってしまいます。初めは皆初心者なので、誰もが通る道です。
年々ゴルフ人口が減ってきているゴルフ業界。マナーは守りつつ、初心者にはもう少し寛大であってもいいのではと思っています。
しかし、初心者であっても1人のゴルファー。前半で紹介したポイントを押さえてみんなが気持ちよくラウンドできるように心がけましょう。
ゴルフ場側が人を詰めすぎている場合もある
ほとんどのゴルフ場はそうではありませんが、稀に利益優先で無理やりたくさん詰め込むゴルフ場があります。
私が経験したのは、朝7台のスタートなのにすでに4組並んでいて、予定時刻よりも30分も遅れてスタートしたことです。
途中で詰まるならわかります。ただ、朝イチから詰まるというのはキャパオーバー以外の何物でもないです。
これはゴルファー側でどうにかなる話ではないので、もしそういったゴルフ場が嫌であれば避ける以外にありません。
終わりに
冒頭に述べた通り、やるべきことをやっているのであれば仮に後続が詰まっていても仕方ないです。
しかし、詰まっているときはいつも以上にあなたの行動を後続の方が見ています。
私はどんな時も、トラブルの時は走っていき、時間をかけてしまったら振り返って軽く会釈することを心がけています。
ただ、気にしすぎてゴルフが楽しくなくなっては本末転倒です。
守るところはきちんと守る。楽しむところは楽しむ。これがラウンド時に大切なことです。
いつの日か、「スロープレー」という言葉そのものがゴルフ界からなくなるといいですね。