ドッグレッグ(Dog leg)ホールとは、ティーイングエリアからグリーンまでが犬の足のように曲がっているコースのことです。
左ドッグレッグ(左ドッグと略すことも)・右ドッグレッグと呼びます。
一見するとショートカットできそうなホールもあり、スコアを縮めるチャンスかもしれません。
でも、ドッグレッグホールにはしっかり罠もあります。
ドッグレッグでは急がば回れ。グリーンから遠い側のフェアウェイを狙ってみましょう。
ドッグレッグはグリーンから遠いサイドを狙う
シンプルに解説するために、90°の左ドッグレッグホールをイメージしてみましょう。
赤がショートカットを狙うパターン、青がグリーンから遠い側を狙うパターンです。
悪い結果の時に次に打てるかを考える
誰にでもショットのバラツキがあります。会心の当たりがでることもあれば、当たりそこなって思った以上に飛距離が短いときもありますね。
図の矢印の幅はそのバラツキをイメージしてください。
ドッグレッグホールでは特に当たりそこなった時がポイントです。
図のように、ショートカットを狙って成功すればセカンドショットがとても楽ですが、当たりそこなったときは最悪の場合グリーンが狙えないかもしれません。
このようなシチュエーションはつい忘れてしまいがちですが、似たような経験をしたことがある人は結構多いはずです。
ドッグレッグは青線のようにグリーンとは反対側のサイドを狙うのがオススメです。
持ち球に合わせて狙いを補正する
もしあなたがスライサー・フェードヒッターであれば、前述を考慮してフェアウェイ中央を狙いましょう。
曲がらなければ中央、スライスしても狙い通りの遠い側に残すことができます。
フッカー・ドローヒッターであればその逆で、最初からフェアウェイ右を狙います。
曲がらなければ遠い側、フックしても中央に残すことが出来ます。
このように、戦略+持ち球で打つ方向を決めるのです。
男子ツアーで有名なドッグレッグホール
袖ケ浦カンツリークラブ 袖ケ浦コースで毎年行われているブリヂストンオープン。
16番ホール・パー5が左ドッグレッグになっている有名なコースで、各選手それぞれの攻め方が注目されています。
左ドッグレッグの内側コーナー部に3本の高い杉が立っています。通称「御神木」。
ティーショットでこの木を超えていけば(図中紫色の線)、セカンドショットはショートアイアンで楽々2オンが狙える位置にきます。
しかし、プロでもミスをしてしまうこともあり、御神木やその他の林に当たってしまうこともしばしば。
ボールの落ち所によってはとても難しいセカンドショットが残るという、ギャンブルホールなのです。
さらに、あと残り2ホールとなる16番ホールというところがまた面白いポイント。
優勝を狙って攻めに行くのか、安全に御神木の右に置いてチャンスを待つのか。
今年もテレビ中継が楽しみです。
まとめ
ドッグレッグに限らず、ゴルフコースには設計者の罠がたくさんあります。
それに向かって果敢に攻めていくのもゴルフの醍醐味。
でも、もし安全に攻略したいのであれば、ドッグレッグホールでは「急がば回れ」で遠いサイドを狙いましょう。