初心者ゴルファーの皆さんの疑問に答えるコーナーです。
今回は練習場のフロアごとのボール料金の差について。
みなさんが普段利用している練習場は何階建てですか?
2F建てや3F建ての練習場に行っている方は1球当たりのボールの値段がフロアによって違うことをご存じだと思います。場所にもよりますが、フロアが1つ上になるとおよそ1球あたり1~2円安くなる相場です。
そもそも、なぜ上に行けば行くほど安くなるのでしょうか。
一言で伝えてしまうと「飛距離が変わるから」なのですが、それで締めてしまってはこの記事がここで終わってしまうので、図を加えてもう少し説明します。
また、初心者の方へ向けたオススメの練習フロアを目的別にいくつか紹介します。
高い所から打てば遠くに飛ぶ
全く同じ条件で同じ球を打った場合、より高いところからのほうが遠くにボールが飛びます。これは細かな説明をしなくても感覚で伝わると思います。
ではすべてのクラブの飛距離が同じように変わるかというとそうではありません。
クラブごとに図で簡単に説明します。
ウェッジの場合
およそ100ヤードのイメージです。ウェッジは高く上がって落ちてきますね。
実際の弾道や飛距離はゴルファーによってまちまちですので細かな説明は省きますが、図のように少し飛距離が変わります。
アイアンの場合
7番アイアンでおよそ140ヤードのイメージです。
ウェッジの時よりも弾道が下がり、1Fと3Fの飛距離の差が大きくなっていることがわかります。
ドライバーの場合
キャリー(転がる分を含まない、着弾点までの飛距離のこと)でおよそ210ヤードのイメージです。
アイアンよりもさらに差が出ていることがわかります。
例えば3Fからドライバーで打って仮に250ヤードと書かれたネットに当たったとしましょう。「250ヤード飛んだ!」と喜びたくなるところですが、残念ながら実際にはそこまで飛んでいないのですね…
ちなみに余談ですが、「あなたのドライバーの平均飛距離は?」と聞かれて正しく答えられますか?別記事にて今後紹介しますのでそちらも読んでいただければと思います。
弾道を重ねてみると
すべて重ねてみるとその差がわかりやすいかと思います。つまり長いクラブほど1F⇔2F⇔3Fで飛距離の差が大きくなるのです。
飛距離の差がボール料金の差
以上から、高いところから打つほどより遠くへ飛ぶ、つまり見た目の飛距離とギャップがある、ということがわかりました。
そのギャップが金額差に表れているという事ですね。
1Fで練習している方の理由の1つが”実際の飛距離を確認したいから”です。
本番のラウンドで距離がズレてはゴルフにならないですよね。2Fや3Fから練習を場合はその点を考慮してください。
ちなみに、ゴルフ場によっては「この打席から打てばあの的まで○○ヤード」と親切に表示してくれているところもあります。
どこから練習するのがよいか
フロアごとに飛距離が変わるという点を踏まえた上でオススメの練習場所を提案します。
練習に行くたびにフロアを変えてみるのもいいですよ。
普段様々なコースをラウンドする私は、練習場所もいつも変えて新鮮な気持ちで練習しています。毎度同じ場所では慣れてしまいますからね。
とにかくたくさん打ちたい時は
たくさん打ちたいけど少しでも安く抑えたいのであれば、一番上のフロアで練習しましょう。
一番上のフロアから打つ時に大事なことは「飛距離は気にしないこと」です。理由は前述の通り、見えている飛距離と実際の飛距離は違うからです。
スイングチェックをしたい、左右の曲がりを治したい、そんなときに向いてます。
アプローチを練習したい時は
先ほどの図の通り、短い距離であれば飛距離に大きな差は出ないです。そのためアプローチ練習をやる場合は数をこなしたいと思うので、より上のフロアが安く済みます。
ただし、30ヤード程度以下の短いアプローチの練習を上の階からたくさんやるのはあまりオススメしません。
理由は単純で、打ったボールがフッと視界から消えてしまい、着弾点が見えないのです。
どのクラブでも着弾点を見ることは大事ですが、特にピンに寄せることが目的のアプローチで「どこに落ちたかわからない」では練習しづらいですよね。
クラブの試打をする時は
新しいクラブを買ったときやレンタルクラブを試すときなどは、正しい飛距離と弾道を確認するために1Fで練習することをオススメします。
上のフロアから打つと飛んでいる気になってしまうのです。
まとめ
ゴルフ練習場のフロアごとのボール料金の差がなぜあるのか。そしてそれを理解した上でどのフロアから練習するのが良いか、ケースごとに紹介しました。
いつも同じフロアから打っている人も、たまには違うところから練習してみるのも悪くないと思いますよ。