「どのクラブで練習をするのがいいか」という悩みをお持ちの方へ。
8番アイアンはとにかく便利です。アイアンの練習の基本は8番アイアンをオススメします。
一昔前は「練習の基本は7番アイアン」と言われていました。ゴルフショップの試打クラブも7番アイアンがほとんどです。
しかし、今どきクラブは8番アイアンでの練習が最も良いのです。
私は練習に行くとき14本すべてのクラブを持って行かず、その日に練習したいクラブを5~6本程度を持っていきますが、8番アイアンだけはほぼ毎回入れていきます。
今日から皆さんも8番アイアンを重点的に練習することをオススメします。
なぜ昔は7番が基本だったのか
諸説ありますが、クラブの中心だったというのが有力です。
パターを除いた13本の一般的なクラブセッティングで見てみましょう。
1W・3W・5W・3U・4I(4U)・5I・6I・7I・8I・9I・PW・AW・SW
「いやいや、真ん中は6Iなんですけど…」
ではロフト角で考えてみましょう。ドライバーを10°、SWを56°とするとその中間は33°です。
数年前までの7番アイアンといえばロフト角は34°前後でした。これが「7番アイアンがクラブの中心」と考えられていた理由です。
アイアンのロフト角が立ってきている
”ストロングロフト”という言葉を聞いたことがあると思います。
年々アイアンが進化し、アイアンもより飛距離を求める時代になりました。
といってもフェースの反発を変えるわけにはいかないので、ロフト角を立てて番手あたりの飛距離を出す事が今のトレンドになっています。
2020年5月時点の売れ筋クラブの7番と8番アイアンのロフト角を参考まで。
7番の ロフト角 | 8番の ロフト角 | |
---|---|---|
ダンロップ ゼクシオイレブン | 28° | 32° |
テーラーメイド SIM MAX | 28.5° | 32.5° |
キャロウェイ APEX アイアン | 30.5° | 34.5° |
タイトリスト T200 | 30° | 34° |
7番は昔の6番アイアン
このように、どのメーカーも主力製品の7番アイアンはロフト角30度前後です。これではロフト角の中心ではないですね。一昔前の6番並みのロフト角です。
今どきクラブは8番アイアンがクラブの中心なのです。
では、8番アイアンを多用することはどういったメリットがあるのでしょうか。
トップしても距離があまり変わらない
グリーンまで残り130~150ヤード程度の距離をアイアンで狙う際、トップしてしまう経験はありますよね。
その時、グリーン手前にハザード(池やバンカー)がない場合、結局狙った距離どおりに転がっていき、結果オーライだった記憶はありませんか?
そうなんです。ロフト34°前後のクラブの場合、トップした時とジャストミートした時の飛距離の差が生まれにくいのです。
5番アイアンでトップすると狙った距離よりも手前に転がりますよね。PWでトップすると…グリーン奥がOBなら悲惨な結果です。
でも8番アイアン(昔の7番アイアン)はロフト34°前後なので、トップした時にも大ケガしにくいのが8番アイアンをオススメする一番の理由です。
アプローチにも使える
私はよくレッスンプロの中井学さんのレッスンを参考にしています。とてもわかりやすいです。ゴルフ雑誌やYouTubeでも観られるので検索してみてください。
中井さんのアプローチレッスンでは8番や9番アイアンを使った転がしアプローチを推奨しています。
クラブの振り幅を小さくすることができるのでミスしにくいのです。
打つ時のポイントはコチラ。
「ヒール側を浮かせる」がイメージできなかった方はこちらの写真を見てイメージしてみてください。ヒール(根本)側が浮いているのがわかります。
これは、芝とのコンタクトを極力減らすためです。つまりダフリにくくするため。
この写真を見ると「芯に当たらないのでは?」と思う人もいるかもしれません。でも数ヤードの転がしアプローチで厳密に芯に当てる必要はないです。トゥ(先端)側に当たってもしっかり前に転がります。
とにかくアプローチでは凡ミスを防ぐことが何より大事です。そのミスをあらかじめ防いでくれるのがこの8番アイアンでのアプローチなのです。
※もちろん9番やPW,7番アイアンでも同じ打ち方でOKです。
まとめ
ミスショットをしても距離が変わりにくく、アプローチにも使える8番アイアン。
もちろん全クラブをまんべんなく練習することが大事なのはごもっともではあるのですが、限られた時間の中で練習をされている方が多いと思います。
そんなあなたにが自信を持って振れるアイアンを1本作るのであれば、8番アイアンを提案します。