ボールを打つ直前にあなたが考えることはなんですか?
250ヤード超のフェアウェイど真ん中にティーショットするイメージでしょうか。
それとも高い弾道で1ピンに寄せるイメージでしょうか。
良いイメージを考えることはもちろん大事。
でも、もっと大事なことは「一番やってはいけないことは何か」を考えておくことです。
自分のショットの許容範囲を広げておくことで、ショットに向かう気持ちに余裕が生まれ、結果的にスコアアップにつながりますよ。
一番やってはいけないことは何か
今あなたはセカンドショットを打つところです。
写真のようなシチュエーションで、あなたが考える「一番やってはいけないこと」はなんでしょうか。
正解はありません。あなたが直感で思ったことがあなたの答えです。
一般的な答えは、
- ショートして手前のバンカーに入れる
- トップして奥の海に入ってしまう
といったところでしょうか。
やってはいけないことをやらないために
では、バンカーに入れること=一番やってはいけないこと、として話を続けましょう。
写真で見る通りバンカーのアゴが高く、とても一発で出せそうもありません。
ここに入れないために考えられる方策をあげてみましょう。
- ピンを狙わず、バンカー両脇のどちらかを狙う
- 少しショートしてもバンカーに入らないよう、クラブの番手を上げる
- バンカー手前にレイアップする
どれも有効なマネジメントだと思います。
どれが正解というわけではなく、残り距離やあなたの得意クラブによっても変わってくるでしょう。
ここで伝えたいことは、最悪のケースから逆算すると多くの選択肢が生まれ、より安全なマネジメントを考える頭になるということです。
この状況でピン1点だけを見ているとそのことに気づかず、ただ打ってただショートしてバンカーに入ってしまって「あぁ〜、ミスっちゃったぁ〜」と嘆くのです。
それはショットのミスではなく、マネジメントのミスと言えるでしょう。
やってはいけないこと以外はすべて合格
もう1つ大事なことがあります。
それは「一番やってはいけないこと」を回避した結果になったのであれば、それはすべて素晴らしい結果だと自分に言い聞かせること
やってはいけないことを避けたのであれば、どんな結果であれ満足しましょう。
先ほどのケースであれば、極端に言えばバンカーに入らなければすべてナイスショットです。
「もう少し寄せたかったんだけどなぁ〜」
気持ちはわかります。欲が出ちゃうんですよね。
でも、最悪の結果を避けたことだけで、それは数打分の価値があるショットなんですよ。
だから自分を褒めてあげましょう。そして良い気分で次のショットを打つんです。
そうやって自分の許容範囲を広げていくことが、プレーに対する余裕を生むのです。
おわりに
「ショットの前は良くないイメージを持ってはいけない」という考えもあります。
やってはいけないことを考えるということは、頭の中で良くないことを考えてしまうので、それがそのまま悪い結果になってしまうということでしょう。
でも、ゴルフはミスして当たり前のゲームです。
当たり前に起きることを当たり前のように考えておく、そしてその中で最も悪い結果だけを避ける。
これだけで1ラウンド数打は変わってくるはずです。